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ブランドの価値観をスタイリングに変える

国内外約40にわたるVINCENT&miaの取り扱いブランド。アイテムの特色はもちろん、デザイナーの描くヴィジョンや背景、時代性と普遍性のバランスなど、店頭でご提案するまでの過程には、セレクトショップの立ち位置に欠かせないセオリーがあります。

売れるから売るよりも、売りたいから売る。確信できる一品に出会うために、足を運ぶ国内外の展示会は年間100会場以上。実際に手に取り袖を通していくなかで、ブランドが持つ世界観に触れ、VINCENT&miaとして表現したいスタイリングを探しています。

セレクトショップの視点で記すレコメンド

直営店とは異なる視点で切り取る、地方セレクトショップ発のブランド批評。それぞれの魅力をより深く知っていただくため、VINCENT&miaとの関連性、着こなすシーンや着まわしのアイデアを踏まえてご紹介していきます。

 




スタンダード回帰のさきがけ。今ある暮らしの必然として

最初にご紹介するのは取り扱い12年目となる「YAECA(ヤエカ)」。
当店のラインナップ中、3本指の歴史を持つ基幹ブランドです。メンズ・レディスとも10年を超える実績を持つのは全国でも稀。「YAECA」「YAECA STOCK」「YAECA LIKEWARE」「YAECA WRITE」「YAECA CONTEMPO」の全ラインを取り扱っています。 

洋服と暮らしのスタイルが同居するコンセプト。現在、スタンダードの代名詞として幅広く支持されるYAECAですが、2000年代初頭、特にモードやロック的な基調で飽和したメンズアパレルの市場ではひっそり異彩を放つ存在でした。次の時代に提案したい洋服とは? 主張を抑えて凛と立つ佇まいに、ひとつの答えを見つけます。

クリーンで上質、大人も着られるベーシック。現在もアップデートを続けるスナップボタンシャツや2wayパンツなど、アイテム自体にも光るものを感じましたが、それ以上にデザイナー服部さん、井出さんの掲げる高い理想「ギャルソンも無印も超える普遍的な物をつくりたい」という声に惹かれたシーンは今でも忘れられません。

顧客様メインでスローにファンを増やしながら6〜7年、やがて時代が追いついてきました。シンプルな日常着、無理なく生活に取り入れられる洋服が求められた時、YAECAはその先端に立っていたのでしょう。メディアも加わり、急激に脚光を浴びても流行に消費されることなく、その魅力は変わらず輝き続けています。

 

お洒落の入口から出口まで。3つの着こなしをカバーする名脇役

ちょっと街に出かける、近所の公園でまどろむ。デイリーに使いやすく、洗濯も楽。手が届きやすい価格。ここだけ切り取れば、YAECAに変わる選択は他にもあるはずです。まず感じていただきたいのは、定番アイテムも含めシーズンごとに改良を続けるディテールと品質。一見主張がないのに袖を通せばそこにある、今の空気感。

ファッションの入口として、デザイン思想と品質を、確かなレベルでつくり込んだ洋服を使いこなすきっかけに。いろいろな洋服を見て、着こなしてきたファッションフリークが、出口で手に取る一着にもなっています。年齢・性別を超えてシェアしやすく、夫婦やカップル、親子で購入される方が多いのも特長のひとつです。

また、セレクトショップとしてお伝えしたいポイントは、異なるステイタスのブランドと組み合わせた着こなし。インポートを例にとれば全身プラダ、全身サンローランで固めるのではなく、その中にドメスティックの日常着やビンテージ取り入れていくスタイルが、より人それぞれの個性を引き立たせていくと考えています。

THE RERACS、MARNIといったモードライクな着こなしに奥行きをを。LEVI'S VINTAGE CLOTHINGなどのビンテージテイストに繊細な表情を。もちろんYAECA単体でも、その世界観を。様々な着こなしを支える名脇役として、凛と主張を秘めた主役として、日々に役立ち、季節を経ても普遍であり続けるブランドです。

 


VINCENT&miaが注目した2017年のラインナップ


○3型のセットアップ
今期はセットアップを3型にわたって提案しています。「YAECA CONTEMPO」から、着心地が良くラインも美しいジャージ素材のセットアップを。「YAECA WRITE」からノーカラーのカバオールとベイカーパンツをセットで。シャリ感のあるリネンのセットアップにも注目。それぞれ異なる表情で、しっかり主張を伝えてくれます。

○色味・素材を増したライン
昨年まではモノトーン、ネイビーの展開がメインでしたが、カーキ、ベージュなど発色が際立つ物や、ストライプ他、柄物の取り扱いを増やし、より選択肢が広がっています。カディ(インド製リネン)や、生成り、琉球藍染めを施したアイテムなど、素材や染色に個性を持つ一着も、新しい提案としてお届けしていきます。

○ワンピース・ブラウス・ワイドパンツ
琉球藍染めやカディの独特な素材感、レース調やギャザーなど手の込んだディテールが目を惹くワンピース・ブラウスのご提案も今期よりスタート。他のアイテムと価格帯が異なりますが、より幅広いブランドの表情をお伝えするため型数を増やしました。これまで細身中心に展開したパンツは、ワイドなシルエットにシフトしています。

 

 

スタンダードな3つのアイテムをご紹介

写真左:スタンドカラー・プルオーバーシャツ
リネンのシャリ感が気持ちいい。通常「ブラウンストライプ」のロングシャツは土臭い、アメカジっぽいテイストに落とし込みがちですが、きれいめな印象で着こなせます。クラシックなスタイルを好む大人の男性にも自然に馴染むスタンドカラー。今期ストライプシャツの中では1番発注(push)しているアイテムです。ワイドパンツなどのリラックスしたスタイリングに。セットアップの外しのアイテムとしても活躍。

写真中:コンフォートシャツ
YAECA設立時から毎シーズンアップデートされ進化し続けるスナップボタン・シャツ。家で洗濯ができ、アイロン掛けの必要もなく、脱ぎ着も楽でデイリーに。リピーターも多く、常に何枚かストックしています。アウター(シャツ1枚のスタイル)としても使えますが、インナーとしての着用率も高い名脇役。台襟と襟の絶妙なバランス感。クルーネックのニットから、ちらりとのぞかせるのにもおすすめです。

写真右:2WAY テーパードパンツ
見た目はきれいめな印象のスラックスですが、ストレッチによりリラックス感の高い履き心地。年齢を問わず、シーズンごとに色違いでリピートされるお客様が多くいらっしゃいます。スニーカーとあわせてスポーティーに、革靴とのあわせで、きれいめなスタイルをつくることも。ジャケット、ブルゾン、カットソーなど、トップスも選びません。アイテムのバリエーションが少ない方でも手を出しやすいパンツです。


 

PROFILE OF YAECA

○BRAND RELEASE

YAECAは日常の中で無意識に使っている日用品をつくり出すように環境を見て、生活を見てそれら周りとの関係を見ることにより生まれる”必然的にシンプル”なデザインをカタチにしています。
つくり出すということの中での一過性ではない、スタンダードな日常着としての役割を意識したモノ作りをしていきたいと考えています。
http://www.yaeca.com/

○SEASON THEME
毎シーズン、テーマは特に設けていませんが、服を作る上でそれぞれのワードローブにすっと入り込めるようなモノを作ろうと心がけています。
旧式の織機で甘く織ったチノクロスや独特の風合いが出るよう糸の組み合わせを試しながらつくるシャツ生地、仕上げでは草木染めや本藍染めなど、定番になり得る素材をつくり出すことに多くの時間を費やしています。生活の質との関わりを意識して、シーズンごとに変化しながら今のスタンダードを目指して行きたいです。


○DESIGNERS
服部哲弘(ハットリテツヒロ)
2003-S/Sよりスタイリストからデザイナーへ転身。YAECA MEN'Sをスタートさせる。
2006-A/Wより YAECA WOMEN'S をスタート。

井出恭子(イデキョウコ)
WOMEN'Sスタートよりデザイナーとして参加。2007年 恵比寿に直営店をオープン。
2012年 5月に中目黒にYAECA APARTMENT STORE をオープン。
今年、4月に3店舗目となるYAECA HOME STORE を白金にオープン。

 

 

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