AUBERGE × VINCENT
“GP JYUZO” China Jacket
2022.01.28

SPECIAL ORDER 2022 spring/summer
別注商品のご案内
 
 
 

 
 

AUBERGE × Vincent&mia
デザイナーとの繋がりはVincent&miaのオープン以前に遡ります。ファッション+カルチャーへの敬意とともに、幾多のシーズンを共有してきた小林学氏によるブランド「AUBERGE(オーベルジュ)」との共同開発。「GP JYUZO」と名付けたチャイナジャケットをご紹介していきます。 
  
 


 

GP JYUZO
“GP”という名は1960年代フランス、某メゾンブランドによって提案されたテキスタイルに由来します。日常的なシーンに寄り添う機能性に、優雅さと上品さを兼備。経年で増す奥行きに魅せられ、西洋のクラフトマンシップを掘り下げて。2022s/s「AUBERGE」が開発した“GP”生地の質感に閃きました。

     

“JYUZO”とは、映画や著書をはじめ多様な履歴で知られる故人・伊丹十三(いたみじゅうぞう)へのオマージュとしてあるものです。スラックスにスリッポン、チャイナジャケットに刺し子の羽織り。晩年、伊丹氏のスタイリングの芯にあったのは和洋中の調和。その感性を象徴する一着を想像していきました。 

     

「GP JYUZO」の企画制作は、その感性への探究をさらに深い時間軸へと。Vincent&miaのたたずまいに脈々とある“シノワズリ”。ムーブメントとして大勢した17世紀以前から、東アジアに継承された芸術様式をヨーロピアンの感受性で捉えたスタイルは、幾度も時代のモードと関わりを続けています。 

     

作り手との関連性、質感への感動、時代をループする感性。3つの要素が交差したのが今でした。それは今、手にした人に刺激を与え、ユニークな高揚を楽しめる一着に間違いありません。けれどこのジャケットはあえて、未来にもずっとリンクするコンサバティブな一品としてご提案したいと思っています。
  
 


 

H168cm W53kg 着用サイズ 40 
  
 




H182cm W62kg 着用サイズ 44 
  
 

スマートでドレッシーな演出
豊かな立体感を出すため手祭りで仕付けられたチャイナボタン。スマートにドレッシーに首に沿う立ち襟。そのラグジュアリーな表現は伊丹十三も愛した今はなき麻布十番のテーラーによる丁寧な手法にならったもの。 
 

ヴィンテージに見た都会的な印象
ほのかなゆとりのボックスシルエット、サイドスリットが放つ都会的な印象は、AUBERGE所蔵のヴィンテージ・フレンチチャイナJKの仕様をヒントに。表情の付けやすい筒袖仕様。パイピングは高耐久のウォッシャブルレザー。 
 

時を経た名作に敬意を込めて
パリの老舗ブランドが企画した名作トートに由来。日焼けしたイメージを追求したカラー、ヘビーデューティーと洗練を兼備した風合いはフレンチリネンとスビンコットンが織りなすオックス素材の計算された収縮差によるもの。 
  
 


 
 
 
 
  
 

ブランド名 :AUBERGE(オーベルジュ)
商品名 : GP JYUZO
カラー : Garden Beige
サイズ : 40 / 42 / 44
価格 : ¥66,000-(税込)

サイズ詳細
40 着丈71.5cm / 肩幅51.5cm / 身幅122cm / 袖丈58cm
42 着丈73.5cm / 肩幅53cm / 身幅128cm / 袖丈59cm
44 着丈75.5cm / 肩幅53.5cm / 身幅133cm / 袖丈60cm 
 

ご購入はお電話 / メールで承ります。必要事項をご確認のうえ、下記までご連絡をお願いいたします。※キャンセルはお受けできません。予めご了承ください。 
 

○ご予約時の必要事項
・お名前
・ご住所
・お電話番号
・お支払い方法(代金引換 / 銀行振込) 
 

○ご予約・お問合せ
Vincent&mia
TEL : 082-247-6023
E-mail : general@vincent-mia.com 
  
 


 

Profile Of AUBERGE
2018年、小林学が「AUBERGE」をスタート。美食を堪能しながら宿泊も可能とする、18世紀頃発祥のフレンチ・オーベルジュの成り立ちからインスパイアを受けた新鋭ブランドです。1930~40年代のヴィンテージを中心に、古すぎず新しすぎない心地よいテイストを提供。ハンドメイドの雰囲気を残し、手間のかかるクラシックな物作りを大切にすることで独自のアイテムが生まれます。 

Review by Vincent&mia
伊丹十三

伊丹十三にはじめて触れたのは、子供の頃テレビで観た映画『たんぽぽ』でした。個性とユーモア、色気であり狂気のような。映像から伝わってきた得体の知れないパワーは、子供心に捉えきれない不思議な印象を残しました。 

     

その後も多感になるにつれ、彼の表現に何度も惹きつけられてきました。不自然であること、不可解であること、否定と肯定、大衆と個人。平然とある格差に切り込み、滑稽を洗練に変えるインテリジェンス。今もなおさら、その鋭い視点と磨き抜かれたアイデアに胸が躍ります。当時異端と評された伊丹作品が普遍として今にあるのは、一歩どころでなく、時代を三歩先取りしていたからでしょう。 

     

私生活にも変わらない姿勢がありました。多岐のキャリアを経た眼差しは、シニカルに構えつつ愛のあるもの。海の彼方ではなく、身近にあるものを掘り下げる。光と闇は対としてあり、否定を肯定することに真実を見つける。ファッション、料理、空間の全てに、共感を意にしない美意識を。傍らに猫、ユニークにチャーミングに時を重ねる日常は、退屈を肯定するエナジーに満ちていました。 

     

強迫、襲撃、生命を脅かされながらも表現は貫かれました。終焉には諸説ありますが、その先には絶望ではなく、生み出されるものがあったはずです。もし今に伊丹十三があったなら。尊敬のもと「GP JYUZO」をお届けします。

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