VINCENT&GALLERY
桐本滉平 漆器展
生命、記憶の層
彼の手が形どるのは、自然の歪み、生命の記憶。
同じものは二つとない。均一ではありえない。
植物と自身、内在の意味と向き合い、静かに包み込む。
およそ2年ぶりのGALLERY企画。
漆芸家、桐本滉平の漆器を一堂にご紹介します。


桐本 滉平
きりもとこうへい / 漆芸家
1992年、石川県輪島市出身。幼少期より漆に慣れ親しんで育ち、古物の修復を通して漆芸を学ぶ。布を漆で貼り重ねて成形する造形技法「乾漆」を軸に、主に漆・麻・珪藻土を用いて、素地づくりから塗り仕上げまでを一貫して手がける。植物から生まれる素材に内在する「生命の記憶」を作品に映し出す。
2024年の能登半島地震で被災し、工房と自宅を失う。一時的に広島県福山市へ移り住み、制作を続けている。
一つ一つのある意味
一見、無作為にも感じる、加飾のない佇まいを見せる器たち。自然の秩序と、職人の化学式がつくる普遍と必然。権威にも、面の艶にも捉わない、一つ一つのある意味が、幾重もの層で守られています。
器一つ、30日もの静かな反復。均一な市場や流通に、回収される前の手触りを、彼は未来に渡そうとしています。民藝、伝統工芸のカテゴリーを超え、ものの価値、体験の価値の尺度も超えて。一つを手にした心の声、日常の日々にある意味を、想像していただけると嬉しいです。
プロジェクト「塗り継ぎ」
桐本滉平のプロジェクト「塗り継ぎ」の作品も展示、ご購入いただけます。
バブル崩壊の波で閉じた、輪島の工房や倉庫に、30〜50年もの間、未完成のまま眠っていた素地の数々。良質な木材、丁寧な下地の施しは、地震や水害を物ともせず、再び命を吹き込まれる時を待っていました。
何度でも生まれ変われる。生命の樹液、漆の強さで立ち上げる。作家の手で今、塗り継がれるストーリーは、使い手に引き継がれることで完成します。
VINCENT&GALLERY
桐本滉平 漆器展
2026年
3月23日(月)〜3月29日(日)
12:00〜20:00 ※3月25日(水)は店休日
場所:
VINCENT A PART
広島市中区中町5-1 長沼ビル1F Vincent&mia隣接
お問合せ:
Vincent&mia 082-247-6023 general@vincent-mia.com
企画:
ONE PLUS ONE株式会社
協力:
桐本滉平