VINCENT&MIA ×
Godard Haberdashery ×
HEUGN

広島の「VINCENT&MIA」、青山の「 Godard Haberdashery（ゴダール ハバダッシェリー）」、両店が共に信頼を寄せる「HEUGN（ユーゲン）」の３社で企画・制作。きっかけは2020年の秋、ゴダール ハバダッシェリーを尋ねて感じたたたずまい、店主の人となりに見たある種のシンパシーにあります。

互いのルーツや思想を交え、必然として浮かび上がったのは60年代。なかでも60年代後半のクリエイションに注目しました。革命と凶弾、支配と混沌。激動のなかにある時代の空気を想像しました。そのアイコンのひとつが黄色いスウェットシャツ。ヴィンテージ好きなら一度は目にしたことがあるでしょう。　　
　　
　

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ONE PLUS ONE

60年代NYのラジオ番組『good guy top 40』から生まれたスマイリープリント。当時を代表する様々なミュージシャンに愛用され、なかでもローリング・ストーンズ、ミック・ジャガーが着用したポートレイトは象徴的です。体制への反旗、研ぎ澄ます想像。時代の寵児としてある60年代後半の彼の姿は、映画を通していつも私たちの側にありました。

『ONE PLUS ONE』。弊社の社名でもあるこのロゴは、1968年に制作公開されたジャン=リュック・ゴダールの映画のタイトルです。先の9月に没した類稀な表現者は「ゴダール ハバダッシェリー」の店名にも息づいています。五月革命のフランスを背に、ロンドンに飛んだゴダールがカメラを向けたのはローリング・ストーンズのレコーディングセッション。長回しで見せるシーンの端々に何度も目を凝らしてきました。　　
　　
　

Sympathy for the Vintage

60年代半ば、サイケデリック、ヒッピームーブメントの最中にあったストーンズは、このレコーディングで再びルーツに回帰します。同じく「ONE PLUS ONE」劇中、パラレルに描かれた黒人運動、革命闘争、矢継ぎに放たれる思想のバイアスも、多様なルーツの価値を憐み、加速する商業主義へのアンチテーゼを唱えています。

今売れるから売る、希少性に値付けする、私たちはそんなタイプの商いではありません。好きなものは好き、これからもずっと好き。「ヴィンセント」「ゴダール」両店ともに信頼するブランド「HEUGN」のクリエイションにも同じ思想を感じます。例え年に一二度と袖を通すだけでも、30年、60年後もワードローブの一角にある嬉しさ。やがて着る人自身のルーツとなる価値を手にして感じてほしいと願っています。

60年代の仕様を今に

重力と所作を心地よく包み込むラグランスリーブ。印象的な発色と毛羽立ちの風合い。着るほど趣を増す染み込みプリント。前後どちらでも着られる丸胴のネックをはじめ、形状＋締め込み感にまで配慮を重ねたリブ。自然な伸縮性を持つウロコ状の裏地。60年代のアーカイブからコレクターも微笑む仕様を導き出しています。　　
　　
　

生涯、着こなしたい

ドロップショルダー、長めの着丈、オーバーサイズ一辺倒になりがちな今を、生涯のスケールで捉えて構築したシルエット。スタイリングの幅を広げるシャープな身頃、ジェンダーレス、タイムレスに使える短めの着丈。洋服の着方を悩む、楽しむ、服と向き合うファッションの醍醐味を一着のスウェットからご提案します。

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※キャンセルはお受けできません。予めご了承ください。　　
　　
　

Profile of Godard Haberdashery
Godard Haberdashery (ゴダール ハバダッシェリー)。2018年にオープンした青山の紳士洋品店。ヌーヴェルヴァーグの世界観やセルジュ・ゲンズブール、グラム・ロックのスターたちをアイコンに掲げ、DOVER STREET MARKETのバイヤーだった経験を活かし、デザイナーズの切り口からテーラリングのオリジナル商品を提案している。　　
　　
　

Profile of HEUGN
「幽玄」“物事の趣が奥深くはかりしれないこと”の意に由来。このブランドは、日本人の持つ“奥深くて、はかり知れない美”を追求し、“伝統”と“いま”の狭間を探ります。仕立てが良くシンプルで上質、上品で奥深い美しさ。好きな服を大切に着込むことで世代を超え受け継がれ、そして価値を増す服になること。“ずっと長く着たいと思える服”人の思いを繋ぐ、大切な物作りを根底に行っていきます。

（C）CUPID Productions Ltd.1970　
　　
　

1960年代の時代背景

1960年　アフリカ、18の植民地から17か国が独立 / 日米安保条約署名
1961年　ソ連、人類初の有人宇宙飛行
1962年　キューバ危機 / ローリングストーンズ結成
1963年　ジョン・F・ケネディ暗殺
1964年　東京オリンピック開催
1965年　マルコムX暗殺
1966年　ヒッピームーブメント、カウンターカルチャーの流布
1967年　ヌーヴェルヴァーグへの回答、ゴダールは商業映画との決別を宣言
1968年　テト攻勢 / プラハの春 / 五月革命 / 『ONE PLUS ONE』撮影公開
1969年　アメリカ、アポロ11号が人類初の月面着陸