〜夜のアンデルセンで逢いましょう。〜
広島アンデルセンで
ハレの社交場を演出
開催ごとに話題を呼ぶ、ONE PLUS ONE 1+1 conferenceの会場づくり。宴会仕様にあつらえられたホテルでもなく、使い慣れたクラブでもなく、当日限定の前例なき場所。広島発の伝統的な文化が根ざした場所をラウンジとしてカスタマイズしてきました。老舗料亭旅館、真夜中の映画館に続く今回は、市街地を代表するランドマーク「広島アンデルセン」。
ライフスタイル提案型企業の先駆け。被爆建物でもある歴史的建築は90年の時を経て、このイベントタイミングを最後に約5年間の大幅リニューアル期間に入ります。前回、前々回のONE PLUS ONE 1+1同様、一般参加者を対象としたイベント開催は同館初の試み。広島の誇る老舗のホスピタリティとともに、2フロアが解放されました。
ショップ+カフェテラスを展開
本通りに面した開放的な空間
1stフロアには、洋服、雑貨、家具のセレクトショップを特設。紅茶・中国茶などを提供するカフェテラス、チョコレートバー、スキンケア、シューケアブースなどが軒を連ねました。同館のシンボルでもある巨大な吹き抜けと、広島随一のショッピングモール・本通りに面したテラスからの眺望がともない、晴れやかで開放的な空間に。イベント開催中は、2フロアを行き交って自由な時間を過ごせる設計に。参加人数を350名に限定。心地の良い距離感に。
キッチン、バー、ダンスフロア
社交の場となるギャラリーも
アンデルセン提供のキッチンには、当日限定のクラシックメニューをはじめ、特別企画のオードブル、飲食メニュー、焼きたてパンがずらり。広島在住60〜80代の方々による逸品ギャラリー、晴レの晩餐をイメージした長テーブルエリアなど、三世代交流の仕掛けを施した2ndフロア。ゲストの祐真朋樹氏自らがバーテンとなり提供するシャンパンバー、沖野修也氏が演出するDJフロアでは、プレイしたレコードをその場でプレゼントする企画も。3回連載のラストとなる、ライフスタイリング講座、スタイリングコンテストも大盛況。時間帯によりムードを転換する緩急に富んだ展開を演出。
スタイリングをピックアップ
ドレスコードは「晴レの日CLASSIC」
晴レの日とは?クラシックとは? 多様に受けとめられるキーワードを並列した今回のドレスコード。パーティーシーンの王道的スタイルから、個性的なミックススタイル、その佇まいも含めて。和洋にわたり目を惹く着こなしをピックアップ。世代による着こなしはもちろん、家族やグループによる意図的なコントラストも印象的。ひとつの型にハマらない個性と想像力に感銘です!
連載講座フィナーレ
広島の大人たちへ
遊びの場で、学ぶ。ONE PLUS ONE 1+1 conferenceの基幹企画、ライフスタイリング講座。3夜にわたり発信されたトークライブも今回でラストとなりました。
スタイリスト・祐真朋樹氏、DJ・沖野修也氏。選択と発信を生業とする2人をゲストに招いた理由。世界的な活躍を重ね、一流の場に身を置くことはもちろん、もうひとつ大切な要素として、地方都市・京都からキャリアをスタートしという経緯があります。
同じく地方都市・広島という文化圏へ、何かしらの共通項があるのでは? 一極集中のフォーマットではない、広島を楽しみ、ライフスタイルを愉しむヒントを導きだしたい。お2人にとっても前例のない、講座という場づくりは随分と見切り発車でした。
結果、ざっくばらんなセッションから溢れだした、様々な肯定的アイデア。受け手によって響き方を変える、お洒落って、大人って、愉しむって、そのあり方。2016年のフィナーレを経て、2人から広島の大人たちへ、テキストメッセージが届きました。
ONE+ONEで得た一体感と
お洒落して神輿を担ぐ宴に心酔
沖野さんからの紹介で、菅さんに初めて会ったのは5年前。「お洒落をして出掛ける場所を作りたいのです」という言葉に胸を打たれ、参加することになった。不器用だけどまっすぐな提案だった。いつもお洒落を気にしている服バカの僕は、どこへ行くにもお洒落するのは当たり前だと思っていた。でも、1年目のパーティーに出席して気づいたのは「僕のオシャレはハレの日とそうでない日とのメリハリがなくなっている」ということ。パーティーでは何事につけ「ユーモア」が必須であり、大胆にして軽妙・繊細なオシャレが求められることを再認識した。2年目はトークショーの他、著書「祐真朋樹の密かな愉しみ」を自ら宣伝・販売。最終回となった今年は、クリュッグ専門のシャンパンバー「BAR祐真」の一角に新著「祐真朋樹の衣装部屋へようこそ」の売場を開設。バーテンダーを務めつつ、自著を売った。美味しい酒を飲みながらの楽しい出会いと会話。広島での3度のイベントを経て、それまで「楽しめばいい」と思っていたパーティー感は「一緒に楽しもう!」に変わった。沖野さん、菅さん、そして大勢の広島のみなさん、素晴らしい出会いをありがとう。そしてまた、いつかどこかで!
祐真 朋樹 | スタイリスト
1965年1月25日、京都市生まれ。(株)マガジンハウス『POPEYE』編集部でエディターとしてのキャリアをスタート。現在は『Casa BRUTUS』『GQ JAPAN』『UOMO』『MEN’S NON-NO』『ENGINE』『WEB MAGAZINE OPENERS』などのファッションページのディレクションをするほか、アーティストやミュージシャンの広告やステージ衣装のスタイリングを手掛けている。パリとミラノのメンズコレクション取材歴はかれこれ20年以上。
意識して、考えて
広島から発信された粋
ONE PLUS ONEの企画を菅さんから相談された時、僕が彼に提案したのは、広島でしかできないこと、そして、広島らしいことを、広島から発信するということでした。僕は25年前に自分の存在をアピールする為に東京に移住しました。当時京都は僕の中で一地方都市でしかなかったからです。しかし、時は流れ、インターネットの出現で情報の格差の解消が進み、個人の発言がメディアになる時代が到来しました。5年前に再び京都に戻った僕は、もう京都にコンプレックスはありませんし、ONE PLUS ONEの動きに心から共鳴しました。今や、京都のみならず、観光資源や地方の伝統工芸が多くの日本人によって見直されるようにもなっています。そんな状況の中で広島の人こそが、広島の魅力を再認識することはとても意味のあることだと思っています。ONE PLUS ONEを通して京都に負けない日本庭園があり、歴史的な建造物があり、独特なスピリットをも持つ人のいる”広島”を知りました。祐真さんと僕が触媒となり、京都でも東京でもなく、独自の存在感を持つ広島の”粋”を紹介できたのではないでしょうか? 発信の継続こそが力。これからも面白いニュースが届くこと楽しみにしています。
沖野 修也 | DJ・選曲家
DJ/作曲家/執筆家。KYOTO JAZZ MASSIVE名義でリリースした「ECLIPSE」は、英国国営放送BBCラジオZUBBチャートで3週連続No.1の座を日本人として初めて射止めた。これまで世界35ヶ国140都市に招聘された国際派。著書に『DJ選曲術』や自伝『職業、DJ、25年』等がある。2015年8月には『RUNAWAY~Boogie grooves produced and mixed by Shuya Okino』をリリース。iTunesダンス・アルバム・チャートにて第1位を獲得。
ONE PLUS ONE 1+1 conference | 2016.1.11 |
OVERVIEW | 90年の歴史を持つライフスタイル提案型企業の先駆け「広島アンデルセン」に展開した社交場。「三世代の交流」をテーマに2フロアを開放し、セレクトショップ、キッチン、ギャラリー、ライフスタイリング講座、DJフロアなど様々なコンテンツを展開。 A social gathering place developed in "Hiroshima Andersen", a pioneer of lifestyle proposal type companies with a history of 90 years. With the theme of "three generations of interaction," two floors will be opened, and various contents such as select shops, kitchens, galleries, life styling courses, and DJ floors will be developed. |
GUEST SPEAKER | SUKEZANE Tomoki(Stylist) OKINO Shuya(DJ) |
PLACE | HIROSHIMA ANDERSEN |
PRODUCE BY | ONE PLUS ONE Co., Ltd. |